プレス資料|『裏切りの戦略』
「誰が秀秋を松尾山に入れたのか」ではなく、「本人が選んだ」としたら?
小早川秀秋の意思決定から関ヶ原を再構成する歴史小説、日英同時発売。
相良 静『裏切りの戦略──再考・小早川秀秋』は、関ヶ原の戦いで東軍に転じた小早川秀秋を、迷った末に寝返った若者ではなく、自分で場所と時機を選んで動いた大名として描く歴史小説です。Kindle 版を日本語と英語で2026年10月2日に発売します。
- Kindle 版 予約受付中(2026年10月2日発売) ¥990(税込) Kindleで予約する
- ペーパーバック 2026年10月中旬発売予定 予定価格 ¥2,200(税込)
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プレスリリース
「誰が秀秋を松尾山に入れたのか」ではなく、「本人が選んだ」としたら? 小早川秀秋の意思決定から関ヶ原を再構成する歴史小説、日英同時発売
相良 静は、歴史小説『裏切りの戦略──再考・小早川秀秋』の Kindle 版を、日本語版と英語版(Betrayal as Strategy)で2026年10月2日に Amazon で同時に発売します。ペーパーバックは2026年10月中旬発売予定です。
■ 見直しが続く関ヶ原と、残された問い
関ヶ原の戦いは、いまも史料に基づく見直しが続いています。家康が松尾山へ鉄砲を撃ちかけて秀秋に寝返りを迫ったという「問鉄砲」は、同時代の史料に見えず、後世の創作とする研究があります。秀秋については、誰が秀秋を松尾山へ入れたのか(西軍が命じたのか、家康方が指示したのか)、家康方といつから通じていたのかが問われてきました。ただ、入山を命じた同時代の文書は、東西どちらの側からも伝わっていません。
■ 本書の仮説:なぜ「誰かが入れた」と考える必要があるのか
本書は、その問いの一段手前に戻ります。軍を率いる大名が自分の軍を動かしたのなら、別の誰かの指示を仮定する必要はありません。本書は、秀秋が家康の西進を確かめながら、自分で場所と時機を選んで松尾山へ入った、と仮定します。
■ 仮説から見える、戦略の天才としての秀秋
この仮定から、兵力、地形、各軍の配置、家康の進み具合、麓の四家との関係を組み直すと、「決められずに迷っていた若者」とは違う秀秋が見えてきます。去就を最後まで西軍の側に明かさなかったことも、松尾山へ入ったことも、開戦とともに大谷の隊へ向かったことも、家の存続を第一に置いた一つの意思決定として説明できます。本書のモデルに立てば、秀秋は局面ごとに的確な判断を重ねた戦略の天才として読めます。
■ 史料と推論を分けて示す
本書は、新しい史料を見つけたと言う本ではありません。史料で確かめられる出来事は変えず、史料だけでは確定できない意思決定を、ゲーム理論と不確実性の下での意思決定の枠組みで推論し、その筋道を小説として描きました。本編で秀秋の行動を時系列にたどり、分析編でその行動を選んだ理由を説明して、ほかの説と史料に照らして確かめます。資料編では、どこまでが同時代の史料で、どこからが後世の記録、研究、通説、本作の推論と仮定、創作なのかを分けて示します。
■ 書誌
| 書名 | 『裏切りの戦略──再考・小早川秀秋』 |
| 英語版 | Betrayal as Strategy: Kobayakawa Hideaki and the Game Theory of Sekigahara |
| 著者 | 相良 静(さがら せい) |
| Kindle 版 | 予約受付中(2026年10月2日発売)、¥990(税込) |
| ペーパーバック | 2026年10月中旬発売予定、予定価格 ¥2,200(税込) |
| 英語版 Kindle | 予約受付中(2026年10月2日発売) |
| 本書のページ | https://sagara-sei.com/books/sekigahara/ |
■ 著者
相良 静(さがら せい)。歴史上の意思決定を、戦略・制度・ゲーム構造から読み直す。
■ 本件に関するお問い合わせ
相良 静 press@sagara-sei.com
記事の切り口
見出しの候補です。そのまま使っていただいてかまいません。
- 小早川秀秋は、本当に裏切り者だったのか
- 「優柔不断な裏切り者」という秀秋像に、もう一つの仮説を置く
- 十九歳の大名は、なぜ松尾山にいたのか(年齢は数え年で、後世の記録による)
- 問鉄砲なき関ヶ原から見える、小早川秀秋の意思決定
- 小早川秀秋を「戦略家」として読み直す歴史小説
記事の切り口になる問いです。
- 動き出すのが遅かったことは、迷っていたことを意味するのか。本書は、どちらにつくかを決めることと、それを明かすこと、動き出すことを、別の判断として分ける
- 松尾山という場所は、秀秋の選べる手と、三成の選べる手をどう変えたか
- 麓の四家は、なぜ秀秋に続いて転じたのか
- 史料だけでは確定できない意思決定を、小説はどこまで筋道立てて書けるのか
本書の要点
- 決めることと、明かすこと・動くことを分ける。秀秋が東軍につくと公にしたのは決戦の当日ですが、本書はそれを、決められなかったからではなく、西軍の側に明かさずにおいたからだと読みます
- 史料で確定できない所は空白として区別し、その上に意思決定のモデルを仮説として置く。モデルに置いた仮定は、資料編(資料C-8)にすべて書き出してあります
- 一人ずつ、何を知り、何を選べたかを分けて書く。秀秋・三成・家康・大谷・麓の四家について、それぞれの目的、持っていた情報、選べた手を並べます
- 地形を確かめる。三つの陣から九月十五日の朝に見えた関ヶ原を、国土地理院の標高データから描きました(第五章の終わりの地図「三つの陣からの眺め」。地形は現在のもの)。松尾山からは、家康が本陣を置いた赤坂の岡山が南宮山の陰になります
- 推論を小説にし、根拠を分析編・資料編に置く。小説だけでも読めますが、どこまでが史料でどこからが推論かを、いつでも確かめられます
本書の方法
本書は、史実そのものを作り替えるのではなく、史実のあいだに残された意思決定を推論し、その筋道を小説として描きます。進め方は次の六つです。
- 史料で確かめられる出来事を固定する
- 既存の研究のうち、採る解釈を明示する
- 史料で確定できない所は、空白として残す
- 大名ごとに、目的、持っていた情報、選べた手を書き出す
- 史料と矛盾しない意思決定の筋道を組み立てる
- その筋道を小説として書く
本書は、材料を次の三つの層に分けて扱います。
| 層 | 中身 | 本書での扱い |
|---|---|---|
| 史料 | 同時代の文書で確かめられる出来事 | 変えない |
| 研究・通説 | 研究者の解釈と、広く知られた説 | 採るものを資料編に明示する |
| 意思決定のモデル | 史料だけでは確定できない判断 | 本書の推論。置いた仮定は資料編に書き出す |
目次
本編 序 はじめに/一 落ちない城/二 東軍につく/三 松尾山へ入る/四 西軍が城を出る/五 守りごと取り込む/六 兵力を、一点に集める/終 二年後/跋 この物語をどう読んだか
分析編 分析I ゲーム理論で読む小早川秀秋/分析II 本作の仮説を検証する
資料編 資料A 関ヶ原の情勢・戦力・配置/資料B 史実から見る小早川秀秋/資料C 史料・通説・創作の境界
各章・節の史料の拠り所は、史料の細目に置いてあります。
配布資料
利用条件 記事・書評で本書を紹介するときに限り、クレジット(『裏切りの戦略』相良 静)を付けて無償でお使いいただけます。トリミングを除く改変はご遠慮ください。地図の出典表示は画像の中に入っています。消さずにお使いください。
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下のプレスリリース・ファクトシート・試し読み・表紙・地図と、その説明(README.txt)を一つにまとめたものです。ZIP
プレスリリース(PDF)
このページのプレスリリースの節を A4 に組んだものです。PDF
ファクトシート(A4 一枚)
書名・発売日・価格・概要・本書の仮説・問い合わせ先を一枚にまとめたものです。PDF(Web で見る)
メディア向けの試し読み
ペーパーバックの組版から三か所(第三章の冒頭、分析I-6、資料C の冒頭)の頁を抜いた PDF です。Kindle 版も本文は同じです。サイトの試し読みと同じ頁です。PDF
表紙
『裏切りの戦略──再考・小早川秀秋』表紙。画像を押すと原寸(1480×2100)の JPEG が開きます。
地図1 関ヶ原への道、諸将の動き
伏見城攻めのあと、関ヶ原に至るまでの諸将の動き(第二章の終わりに収録)。
地図2 関ヶ原前夜、諸将の動き
関ヶ原の前夜までの諸将の動き。高宮から柏原を経て松尾山へ入る小早川勢の行程を含みます(第四章の終わりに収録)。
地図3 関ヶ原の布陣
慶長五年九月十五日の布陣(第五章の終わりに収録)。各隊の配置は通説に拠る推定です(資料A-9)。
著者
相良 静(さがら せい/Sagara Sei)。歴史上の意思決定を、戦略・制度・ゲーム構造から読み直す。著者のページ
著者の写真はありません。
お問い合わせ
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